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ネットの片隅で起業講座(11)~起業アイデアを発想する方法③~

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これまで、起業アイデア発想のための手法を幾つか紹介してきました。今回は、それらの手法に共通した注意点として、差別化の注意点について書こうと思います。

まず、すでにある既存の事業と全く同じことをしても負けることは目に見えていますから、何かを変える、つまり差別化するということは当然のことです。

差別化することは悪いことではありません。

事業戦略としてはごく当たり前のことです。

ただし、気を付けなくてはならないことは、顧客にとってより商品・サービスの価値が上がることが前提にあることです。

こんなことは当たり前のことに聞こえるかも知れませんが、これが結構難しいのです。

差別化しようとすると、差別化が目的になりがちで、いつの間にか顧客のことを忘れてしまうのです。

例えば、こういうことです。

ある大学生のA男とB男がC子ちゃんに好意を抱いていました。A男とB男はライバル関係な訳です。2人とも似た感じのスポーツマンです。そこでA男はB男にC子ちゃんを取られまいと、流行のヘアスタイルと服装を取り入れ、B男に先駆けてC子に告白をしました。しかし、C子ちゃんが選んだのはB男でした。その理由は、「私は、真面目にスポーツをしている男の人が好きなの」というものでした。

くだらない例ですが、ビジネスにおいてはこのようなことが良く起こります。

この例のC子はビジネスでは顧客に当たります。A男とB男は競合関係にある会社です。

A男はB男に勝とうとするあまり、差別化を目的としてしまったのです。

結果的に顧客を置き去りにしてしまったのです。

誰もやっていないから良いのか

差別化で失敗する極端な例としては、誰もやってないから良い起業アイデアなのだ!と思ってしまうということです。

勿論、本当に未開拓の市場なのかもしれません。

その可能性がないとは言い切れません。

しかし、これだけ様々なプレイヤーが市場に溢れている以上、誰もやっていないということは、顧客は誰もそんなことを望んでいないからだということはあり得ます。

若しくは、採算性が悪すぎて事業にならないから誰もやらないという可能性もあり得ます。

後者なら、今後出てくる技術で解決できる可能性はありますが、前者なら起業アイデアとしてはボツにせざるを得ません。

これは極端な差別化の例と言えます。

まとめ

このように、差別化を目的とすると、顧客が求めることから離れてしまうという可能性があります。

とは言っても、起業アイデアはあればあるほど良いので、最初はこのことをあまり気にせずに、質より量でなんでもかんでも出していく方が望ましいです。

そして、ある程度起業アイデアが出た段階で、差別化が目的となっているものについては、ボツとするのが良いでしょう。

 

それじゃ。